5.入院1日目(手術前日)

* 2008/06/03(火) 手術前の下剤は激マズイ

 当日は10時に病院に着くように行きました。入院したのは耳鼻科、泌尿器科、婦人科等が混在してる混合病棟4人部屋。
 部屋の用意ができるまでの間に入院説明を担当の看護士さんがしてくれました。他にも薬剤師さんがやってきてこれから飲む薬の説明があったり。
 病室に案内されたら次は嵐のようにやってきたのが麻酔医さん。だーわーだー、と嵐のように説明して「なにか質問ありますか?」(この間約2秒ぐらい…)「ないね!じゃあよろしくー!」と去っていき、少ししたら担当医とは全然違うけど忙しいらしいとのことでU先生が手術内容の説明を丁寧にしてくれました。どこら辺を切ります。とかどれぐらい切ります。とか、後輸血をした場合は感染症がないとも言えないから、と同意書を書いて下さいとお願いされたり、腹腔鏡で頑張りますが、中の様子によっては開腹になる可能性もあります、と。あらゆる可能性を考慮して色々言われます(でもどれも可能性としては低いみたいなことは言われます)
 そんなこんなで20分ぐらい詳しくお話聞かせてもらいました。凄く物腰が柔らかでいい先生!
 それから研修医の先生が「一緒に(手術室に)入らせてもらいます」と挨拶に。内心、ちょっぴりやだなーと思いつつ、まあでもお医者さんだって経験が必要だものね。と納得。あと主治医のS先生と一緒に執刀してくださるK先生や多分婦人科で一番えらい先生もちらっと挨拶しにきてくれて、関係する先生皆と顔を合わせました(その後会わない先生もいましたが)でも顔も知らない、話もしないような先生がもし手術に立ち会うのであればそれはそれで不安になるので徹底されてるなぁ、と感じました。
 ということで最初の入院案内と言い、手術前の説明、先生が顔を見せてくれる等全体的に丁寧な病院だなーという印象。看護婦さんも皆凄く優しくてまだ元気な一日目でも「お変わりありませんか?」って聞いてくれます。
 …ただ、それぞれの先生がそれぞれに同じ質問をしてくるので(お酒飲みますか?とかアレルギーありますか?とか)「何回同じこと言わせんねーん!」とは思いました…「何かアレルギーは…」「なーんもないですー」という返答を3、4回繰り返したぜ…
 着いてきてくれてた家族は夕方に帰宅。その後一人元気な私はなんか病院ウロウロしたり持ってきてた本を読んでみたりお風呂にマッハで入ったり(基本二人で入浴予定を組まれました。が、なんか15分15分で区切ってそれぞれの判断で突入してるっぽかったので実質一人。但し15分入浴なのでめちゃくちゃ忙しいです)
 そして手術のために絶飲食しないといけないので一応最後の夜ご飯を食べたら順次下剤を飲んで行きます。
 まず激マッズイ水に溶かされた下剤を気合で飲み(匂いはアクエリ系で爽やかなのに飲むとものすごマズイ…)その後21時にもっかい錠剤の下剤と安定剤を飲み、以降入院三日目朝まで絶飲食。安定剤のせいか結構すぐ寝ました。浣腸は最近はないようです。下剤でなんとかなるからかな。
 ちなみに絶飲食自体はそんなにつらくはないです。朝水飲みたくならないかなーとか思いましたが結構大丈夫でした。





 6.入院2日目(手術日)

* 2008/006/04(水) 眠れなくてつらい手術日

 手術日。
 朝とどめの下剤を飲んでそのまま手術まで待機。ちなみにこれらの下剤はお腹は痛くなりませんが効果はテキメンです。怖いぐらい出ます(^^;
 後は病衣と血栓防止のストッキングを履いて9時に手術室へ歩いていきます。…歩いていくんだ…とちょっと思いました。まあ元気なのにベッドごと運ばれるのも恥ずかしいですけど。
 手術台にも当然ながら自分で上がります。腕広げてーといわれたら直ぐに左腕を麻酔医の先生が点滴を打つ場所を探し出して、針を刺され、ちょっとじんじんするなーって思ってたら意識がふわーっとしてきて「最後に名前言ってください」と言われて名前を言い終わったか終わってないかぐらいで意識はなくなりました。

 次起きたら手術したであろう場所が超痛かったっす。「ちょっ、お腹ちゃんと閉じたんやろうな!?」と思うぐらい痛くて(でも麻酔が効いてて喋れないし身体も動かない)次にめっちゃ寒くなって、「電気毛布しましょうねー」って声が聞こえたかと思って気付いたら病室でお母さんとmakoさんがいて、もうこの辺記憶がふわふわーっとしててイマイチ覚えてないです。
 とりあえず点滴(以降24時間点滴)血栓予防のフットポンプ、お腹に腸を洗ったりした時の水を抜くためのチューブ尿管酸素マスクがついていて身動きがホンマ取れない状態…
 横を向いたり膝を曲げたりしてもよい、とスケジュールには書いていましたが膝を曲げるのも布団が重く、横を向くのは色々繋がってるしHPゼロに近い状況なのでかなりの重労働でした。
 ちなみに酸素マスクは16時ぐらいに取れました。
 しかししんどすぎて身動きが取れない恐怖がとにかくあって、どうにもしようがないことはわかっていたけど家族にちょっとでも側にいて欲しくて「もうちょっとおって」とお願いしたり。
 家族が帰ってからは痛みとダルさと闘いながら寝る。寝る。寝る。でも私の場合昼間寝た分夜寝れなくて安定剤を点滴でもらったりしながらなんとか寝ようとしたりと手術日は結構しんどかったです。
 血栓防止のフットポンプが蒸れるのも不快かも…とは言えこれはどうにもなんないのでひたすら我慢です。ちなみにあんまり調子に乗って寝返りを打ってるとフットポンプのコードが絡まってエラーを起こします。私も一回起こしました。エラー音が鳴るのでナースコールで看護師さんを呼んで治してもらいましょう。
 そう言えば苦しそうだったからか何度も「座薬入れましょうか?」と聞かれましたが座薬を入れるほどつらくはない…ような気がする、ということで座薬だけは避けて貰いました(^^;

 経験者のmakoさんから手術日は麻酔が残ってるからひたすら寝てる、と聞いていたのですが私の場合は夜あんまり寝れなくて、それがしんどかったのかな。一時間ぐらい寝て、起きて、時間確認して朝まで後○時間ある…ってぐったりする、を繰り返してました。
 あと、手術中喉にチューブかなんか入れてるのでそれのせいか喉がいがらっぽくなってて、咳が出そうで怖かったですー。だって咳したら絶対イタイもん!!ので看護師さんにうがいをさせてもらいました。寝ながら。まさかの寝ながらうがい。





 7.入院3日目(術後1日目)

* 2008/06/05(木) 朝からトイレ歩行、夜はもはや普通食

 あんまり寝れない状態で起床。6時。
 まずフットポンプが取れます。これが取れるだけで大分動き易くなる。
 少しずつ起きる練習しといてくださいねー。と看護師さんに言われてお腹いたいよー…と呻きながら寝返り打ったり、パラマウントベッドを操作しながらちょっとずつ起きたり。
 7時に朝食。初めて本気で身体を起こす。お腹がめっちゃ痛い。腹筋がなくなるってホンマや〜と思いながら、でも元気にならないと!とおかゆを半分ぐらい気合で食べる。本当はいらないぐらいでした…
 少ししたら早速歩行練習。尿管が苦手だったので頑張って立ち、トイレまで歩行。但しなんか点滴をつけてガラガラするやつを支えにして歩きます。とは言え一人でトイレまでは行けそう、ということで尿管が取れてめっちゃ楽!続いて点滴も終わって点滴針も抜ける。どんどん身動きし易くなります。ちなみにトイレは最初の2、3回ぐらい尿管が入ってた影響か若干痛いです。若干。
 お昼ご飯もお粥。食欲は全くないけどどれぐら食べたか報告書みたいなのに書き込まないといけないので見栄で半分ぐらい食べる。本当は歩けるなら食器は自分で返しに行くんですがそんな元気があるわけもなく看護師さんが返しに行ってくれました。
 昼から母とmakoが来てプリンを食べる。おいしく食べられますが食堂に向かうまでの歩行速度は劇的に遅く、前傾姿勢でもそもそと歩く名付けてペンギン歩き。真っ直ぐ立つと傷が開きそうで怖いのです…(しっかり閉じてくれてるので開くわけないんですけども)
 ちなみにテンションはめちゃ低いです。普通に起きていられるのが10分ぐらいが限度。直ぐ横になりたくなって、思ってたより元気になれてなくて明日もこんなだったらやだなぁ、と思ってしまい、元気もあんまし出ない。
 この日だったか、研修医の先生が様子を見に来てくれる。勉強のためか傷を見せてください、と言ってお腹を見せ、ちょっと触りますよ、と傷近辺を触るけどそんなに痛くない。そしたらこれで「なんだ。傷口はもうそんなにいたくないんだ」と自信持てたり。
 しかし横を向いて寝るのも相変わらずちょっとした労働。でも腰が痛くてかなわないので頑張って横を向く。左にチューブがはいってるので右ばっか向いてました。
 でもって夜ご飯はもはや普通食。食べれるかーい!(`皿´)
 …でもやっぱり見栄で半分弱食べる。元気にならなきゃ!と奮起して気合で食器を返却に行き、ちょっとずつ動けるようになってることに嬉しくなる。
 お風呂は当然入れません。夜は相変わらず痛くて眠りにくいです。



 あ、そう言えば卵巣を触る手術をした後は時期が違っても生理がくる人がいるそうです。それが大体術後一日目とか二日目とからへんから。これは卵巣を触っているので卵巣さんが勘違いして生理を起こしてしまうってことらしいです。私はなりませんでしたがmakoは生理になりました。まだのはずなのに手術直後生理になった!となっても別に異常でもないのでご安心を♪


 8.入院4日目(術後2日目)

* 2008/06/06(金) 四日ぶりのシャンプー!

 起きた時から結構元気。ただベッドから身体を起こす時は腹筋…なのか傷なのか、お腹が痛いです。楽に起きる方法を常に模索。
 ご飯食べて暫くしたら担当のS先生が来てお腹のチューブを抜いてくれる。「ちょっと引っ張られる感じしますよー」と言われてズルンと抜けました。お腹から空気がぷひゅー、と抜けます。痛くは…なかったと思いますがちょっと気持ち悪かったかな。ちらと見えた限りは結構ゴツイチューブがお腹に入ってた印象。チューブの入ってた傷は縫合しないので自然治癒です。しかしこれで身体の中の異物が全部なくなったのでよかったー。
 その後洗髪だけさせてもらって久し振りにスッキリ!(手伝いましょうか?と看護師さんが言ってくれましたができそうだったので自分で洗髪しました)
 お昼ご飯もそこそこ食べる。
 makoくんがお見舞いに来て、歩行速度はゆっくりだけど大分身体を真っ直ぐにできるようになる。食堂でアメリカンチェリーをほおばりつつマンゴージュースごくごく。PSPに転送していた動画を見たりしながらまったりお話。笑うたびにお腹痛くてたまんないけど家族のmakoさんがいると嬉しくて笑う。

 夕方ぐらいに担当のS先生から手術内容のお話。
 手術時間は3時間ぐらい。但し手術室に入ってから出るまでは4時間ぐらい(9時開始で手術室から出てきたのが13時ぐらいだったので)多分準備してる時間は手術時間に含めてないからかと。
 切った場所は四箇所。両足の付け根付近2センチぐらいが二箇所、カメラを入れるお臍(多分…2センチかなぁ)お臍から並行に左に10センチぐらいいったところを1センチぐらい?って感じ。
 自分の内臓の写真を見ながら説明されるけどまあ…あんまり実感はないです。ほー。これが卵巣。ふーん。腫れてるんですか?あ、へぇ…みたいな。
 私の場合思ったより癒着はなかったそうです。MRIとか見る感じだとギットギトっぽかったらしいけども。但し一個の病巣は今にもはじけそうだったとか。めくったらもいっこあったとか。中々酷かったんだなーと。
 なので本当に卵巣が破裂、または捻転する前に手術できて良かったです(><)
 あと事前に聞いてましたがお臍から入れた内視鏡が血管に当たって内出血したそう。これで手術時間が延びたみたい。ちょっと肌が黄色くなるかもだけど吸収されて綺麗になおります、とのこと。確かに全然わかりませんでした。
 ちなみに抜糸はありません。なんか陥没するように縫って、糸は溶けるようなものを使ってるんだそうです。一ヶ月ぐらいは傷を触ったらコリコリした感触があるけどちゃんと体内に吸収されるそうです。
 病気については「またできそうかなー」みたいに再発の可能性を一応言われ…改めて言われてちょっぴりショックを受けつつも定期検診はやっぱり重要だなーと再認識。


 9.入院5日目(術後3日目)

* 2008/06/07(土) 五日ぶりのお風呂…!!

 今日は正真正銘直腸診がある日です…朝からテンション下がる下がる。しかし起き上がる時の痛みは大分マシ。ちょっと腹筋使いすぎた?みたいな筋肉痛程度。
 ドキドキしながら待ってると内診室に呼ばれてさくっと終了。
 …参考までに一応書きますが痛くはないけどキモチワルイヨ。
 術後三日目ともなるとめちゃくちゃ元気です。暇でしゃーないです。診察も終わって退院も明日でOKって言われちゃったからホントにすることもないしー。
 本読んだりしながらmakoさんがくるのを待つ。makoさんと母が現れてシュークリームを食べる。スイーツ食べ過ぎ?と思いながら食べる。食欲はそんなにありませんが甘いものは別バラでした(笑)
 母が先に帰って、makoさんといそいそPSPで動画を見ました。しかし笑うとお腹が痛いんです。なのに持ってきてもらった動画がバラエティ。笑うと筋肉痛が酷い状態になる感じになって大変なので早々に切り上げました。
 そしてこの日術後初めてお風呂に入る。クサ!この子クサ!とか言わないでください。傷は術後施してもらったテープで寄せて張ってるのみ。チューブが入ってた傷は綺麗にくっついてたらしいのでノーガードです。入浴日が昨日だったらラップみたいなので傷を覆って入るんだったそうー。残念ながら入院した病棟は昨日入浴日じゃなかったのです。
 ものすごおへそ周辺が血ぃ臭かったのでシャワーでじゃわーっとやってみる。…うえっぷ血の匂いがすげぇ…血の匂いにたびたびうえーとなりながら身体を洗って髪洗ってお風呂を出ます。痛かったらどうしよう、とか思ってましたが水で傷が染みて痛い、とかは全くないですのでご安心を(^^)v
 シャワー浴びたらおへその傷をガードするテープがモロモロになったので看護師さんに言って張り替えてもらう。おへそ周りがなんとなく綺麗になってすっきり!あとはこの辺のテープははがれそうになったら勝手に剥がしていいそうです。傷が気になるようならケロイド(ミミズ腫れみたいになって汚く傷がくっついて治っちゃうこと)防止のために傷が横に「一」ってあったらそれに対して縦に傷を寄せ合う感じにテープを張っていたらいいですよ、ってアドバイスもらいました。








 10.退院日(術後4日目)

* 2008/06/08(日) さよならパラマウントベッド…

 昨日の夜はワクワクしてるのか更に寝付けませんでしたがお腹自体はほとんど痛くなかったです。起き上がる時も痛くない。
 10時に病院を出られるよう朝ごはんを食べ終えてからいそいそと荷造り。あんまり頑張ると疲れるので、休み休み。
 変わりありませんかー?ってきてくれた看護士さんが腕につけてたアームバンドを取ってくれます。入院時に間違えないようにって全員アームバンドをはめるのです。
 そんでなんとなくベッドの布団とかを畳んだりしつつ。ぼんやりと家族を待って、家族が来たら直ぐにでも出ます。パラマウントベッド、さすがに寝心地良かったなぁ、と思いながら先生と看護士さんに「お世話になりましたー」と退院!
 足取りも軽いです♪
 ただやっぱり調子に乗ったらいけません。
 思ったより元気だったからと30分か1時間ぐらい病院周りのデパートとかをウロウロしてたらその日の夜ごっさしんどかったです。
 退院したらさっさと帰りましょう。そして帰ったら一旦横になるぐらいはしましょう。
 そんな教訓を得ました。



***次は手術を経験して思ったこととか術後の経過







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